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内モンゴル 教会返還を求めた信徒が弾圧される

2014年08月20日

【新唐人2014年8月20日】8月15日、内モンゴル自治区赤峰市林西県大営子郷で数百人のカトリック教徒が政府に対し、違法に占有している教会の土地を返すよう求めました。しかし、特殊警察による弾圧に遭い、6人が入院しています。

 

15日の朝8時ごろ、大営子郷のカトリック教徒・数百人が林西県政府の前で、「政府は教会の学校用の土地を奪い、住宅を建てて利益をむさぼっている」と抗議しました。その後、教会代表は県政府が派遣した副県長と話し合いましたが、物別れに終わりました。そして午後1時30分、特殊警察部隊の30人以上が教徒たちに暴力を振るい始め、目にトウガラシ液を吹き付けたりしました。

 

赤峰市の神父 劉さん

「歴史が残した問題です。学校が移転して、1~2年になります。地価の高い土地ですが、まだ返還されません。今回の抗議で数人が入院しました」

 

文化大革命の時期、中共は宗教活動を禁じ、多くの教会の財産を没収しました。1980年、国務院は各宗教団体から奪った土地や不動産を返還すると発表しましたが、今なお実現していません。

 

カトリック教神父 劉国平さん

「1949年以前、我々は土地を買って、教会を建てましたが、文革で没収されました。今は官僚に占有されていますが、取り返せません。その後、別に土地を買いましたが、少しもめています。我々はかなり譲歩しました。市の水道も教会の敷地を通っています」

 

1908年、伝道をしに来たカナダ宣教会が大営子郷で20平方キロの土地と不動産を購入しました。そのうち500ムーが宅地で、ほかに100ムーを使って、教会や学校、病院、捨て子養育院を建てました。しかし、文化大革命の時期に、教会の資産が政府に没収されたため、歴代の神父と信徒が返還を求めて努力を重ねていますが、まったく解決していません。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/08/19/a1131542.html(中国語)

(翻訳/河合 ナレーター/村上 映像編集/李)

 

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